(写真)緊急集会でアピールする女性たち=26日参院議員会館
2016年5月27日(金)
主張
安倍・オバマ会談
沖縄の怒りがまだ分からぬか
伊勢志摩サミット(主要国首脳会議)開幕前に安倍晋三首相とオバマ米大統領による日米首脳会談が開かれました。最大の焦点は、沖縄で起きた米軍属で元海兵隊員による「女性遺体遺棄事件」でした。首相は大統領に「実効的な再発防止策など厳正な対応」を求めました。しかし、首脳会談前に翁長雄志沖縄県知事が求めていた日米地位協定の改定や、米軍基地の大幅縮小などについて、首相は全く言及しませんでした。さらに名護市辺野古の米軍新基地建設を表明し、「県民の気持ちに寄り添う」(首相)どころか逆なでする姿勢まで示したことは許されません。
事件の背景に地位協定も
「大変残念だ。県民は納得しない」。翁長知事は怒りの表情で首脳会談の感想を述べました。
翁長知事は、首脳会談前に首相と会談(23日)し、「『綱紀粛正』『徹底した再発防止』などというのはこの数十年、何百回も聞かされたが、現状は全く何も変わらない」と批判していました。しかし、首相は首脳会談でも「再発防止」を求めるだけで、知事の要求に応えませんでした。
今回の事件を含め、なぜこういう事態が繰り返されるのか。 続きを読む