第26回党大会
実力でも「自共対決」 志高く
日本共産党第26回大会は、平和と民主主義、暮らしのあらゆる分野で暴走する安倍晋三政権と、それと対決する日本共産党のたたかい、国民的運動の広がりが正面から激突する情勢のさなかに開かれました。昨年の東京都議選、参院選で始まった党躍進の流れを、日本の政治を変える本格的な流れへ発展させるため熱い討論が交わされ、2010年代を民主連合政府への道を開く時代にしていく積極果敢な方針を打ち出しました。
いたるところで“激突”
大会は、自民党と日本共産党がぶつかり合う「自共対決」の“激突”の政治情勢が全国いたるところで本格化していることを鮮明にしました。
激変ぶりは、日本共産党が議席を躍進させた参議院や都議会だけにとどまりません。安倍政権の暴走の一つひとつが、全国の地域・職場・学園に深刻な被害と矛盾、政治への怒りを広げ、その害悪と正面から対決し、解決の方向をしめす日本共産党の姿と活動への注目と期待、信頼を高めていることが、多くの大会代議員から共通して生き生きと紹介されました。
「名護市辺野古への米軍新基地押しつけに県民は屈しない。元自民党県議会議長は自民党の公約破りに抗議の宣伝をしている」(沖縄県の代議員)「かつて浪江町議会で原発の危険を指摘したのは共産党だけだった。いまは原発再稼働反対の意見書を全会一致で採択するようになった」(福島県の代議員)
秘密保護法を強行した安倍政権に憤り自民党支部長を辞めたことを共産党議員に伝えたという長野県内のエピソードは印象的でした。「海外で戦争する国」づくりをめざす安倍政権の時代錯誤の反動的暴走が、広範な保守の人たちからも到底容認できない怒りをかきたてていることは明らかです。
大会初日の志位委員長の報告で、“戦争する国づくり、暗黒日本への道”を許さない国民的共同を呼びかけたことは、国民の願いにかみあった提起として歓迎されました。いまこそ日本の理性・良識を総結集し、安倍政権の暴走にストップをかけるときです。
大会の報告と討論が「実力のうえでも『自共対決』といえる時代を」という言葉を、共通の合言葉として浮かび上がらせたことは重要です。10年代を民主連合政府への道を開く時代にするために、党づくりの二つの大目標として掲げた「党勢倍加」と「世代的継承」を成功させることが痛切に求められています。それが「実力のうえでも『自共対決』時代」を切り開く大きな保障です。大会はその実現には可能性と展望があることを示しました。正面から挑戦しようではありませんか。
開拓者の党として
ブラック企業での苛酷な労働などで使い捨てられた青年たちが、日本共産党と出会い、党の一員となって成長するドラマが次々と語られたことも大会の特徴です。自らの生きざまと重ね合わせ「共産党は大きな希望。多くの青年が希望ある党との出会いを待っている」との言葉は感動的でした。未来ある青年たちに希望を届けることは日本共産党の大きな責任です。
来年春のいっせい地方選、それに引き続く国政選挙で必ず躍進をかちとる―。新しい日本を開く開拓者の党として、さあ新たなスタートをきろうではありませんか。
写真は、19日投開票され名護市辺野古への米軍新基地建設絶対反対を訴えて再選された稲峰進候補の沖縄県名護市長選挙の結果を伝えるしんぶん赤旗1面トップ記事(20日付)