2015年6月6日(土)
きょうの潮流
結婚もできる、車の免許も取れる、クレジットカードもつくれる。献血もいっぱいできるし、いろんな業務の資格も取れる。18歳になったあなたの世界はひろがっていきます▼そして、もう一つ。いまの国会で、選挙権の年齢を現在の20歳以上から18歳以上に引き下げることが決まりそうです。今月中に成立すれば、来夏に予定される参院選から、あなたは自分の一票を投じることができるようになります▼これまで日本は遅れていました。いまや9割をこえる世界の国や地域で18歳以上選挙権が実現しています。サミット参加国中でも日本だけが認めてきませんでした。歴代の自民党政権が、あなたたちの政治参加を拒んできたのです▼その日本で戦前からずっと18歳選挙権を掲げてきた政党があることを知っていますか? 93年の歴史をもつ日本共産党です。人権も自由も抑圧されていた時代から、国民主権を保障する選挙権をひろげるためにたたかってきました▼こんどの公職選挙法改定案にも共産党は「さらに幅広い民意が議会に反映されることは民主主義の発展につながる」(大平喜信議員)と賛成しました。問題なのは、今回の法案が改憲を狙う政党だけで協議し、進められてきたこと▼かたくなに認めなかった自民党が一変したのは、改憲の国民投票を実施するための地ならし。その思惑をはねのけ、社会の担い手として政治に携わり、平和で暮らしやすい日本をつくるのも若者のエネルギーです。未来は、あなたたちのものですから。