瀧本豊文井原市長は、きょう24日に井原市議会臨時会を召集し、緊急に公共交通の維持対策として6,220万円の平成24年度一般会計の補正予算などの議案を上程しました。議案説明のあと質疑し、本会議は一旦休憩に入りました。直ちに全議員参加の予算・決算委員会(写真左)が開催され、上程された議案について質疑と討論を行いました。質疑の中で私は「定期券購入者に行政として何らかの援助をすべきだ」と強く要望しました。委員会での討論の結果、全会一致で議案を可決しました。その後、本会議を再開し、委員会での審議結果を委員長が報告し質疑・討論を行い、本会議でも全会一致で可決しました。先に、井笠鉄道株式会社が、バス事業を10月末で廃止するということを明らかにしたことを受け、関係自治体が度々会議を開いてきました。その結果、井原市としては当面、井原町の「井原バスセンター」(写真右)の土地と建物を購入する。また、来年3月末までの福山の株式会社中国バスへの、井原~笠岡線、井原~福山線の2路線に対する運行維持費補助金と、同じく来年3月末までの矢掛町の北振バス株式会社への、市内循環バス「井原あいあいバス」6路線の運行費補助金を緊急的に予算化したものです。
可決した補正予算の内容は次の通りです。
井原バスセンターの土地・建物の購入費 ・・・・・2,751万円
(株)中国バスの2路線運行に対する補助金 ・・・・・1,410万円
北振バス(株)の井原あいあいバス6路線の運行などに対する補助金・・・・・2,059万円
中国バスについては、来年3月末までの措置であり、新年度(平成25年4月)からについては、今後協議していくことになります。また、多大の不利益を被る定期券購入者に対する対応について、自治体としてどう対応するのかなどは大きな課題だと思います。
今後、何としても通学・通勤の「あしの確保」を保障していかなくてはいけません。そのためにも、行政と市議会が知恵を出し合わなくてはなりません。 尚、運賃は両社とも現行通り。運行ダイヤについては、井原あいあいバスについては現行通り、中国バスについては約半分減便されます。 また、本臨時会の中で、全国的にもあまり例がないという説明がありましたが、会社の都合で離職を余儀なくされた人が、少しでも早く再就職できるよう、雇用いただいた地元事業者へ、一人50万円の助成を行うため、予算措置を講じた債務負担行為補正も提案されました。この助成を受ける条件はいろいろありますので、詳しくは、商工観光課(TEL62-8850)へお問い合わせください。
上記より先、午前9時から議会運営委員会(写真)が開催され、上記議案の扱いをどうするかを話し合いました。今までの例ですと委員会付託を省略し、本会議で審議し結論を出すことになりますが、今回は、内容が重要なので委員会付託して、質疑等も十分した後、委員会としての結論を出し、再度本会議を開くことにしてはと私が提案し、その方向で行くことになり、予算決算委員会に付託され審議することになったものです。