総選挙での躍進
国民とともに暴走阻止へ全力
師走の総選挙の結果が確定しました。日本共産党は比例代表選挙では606万票以上を得て、議席数全体では前回8から21へ大きく躍進しました。14年ぶりの2桁議席です。衆院でも単独で法案が提出できる権利を手にしました。沖縄では1区の赤嶺政賢氏を含む米軍新基地建設反対の「オール沖縄」候補が四つの小選挙区全てで画期的な勝利をおさめました。支持していただいた方々、寒さのなか奮闘された方々にお礼と感謝を申し上げます。国民のみなさんと力を合わせて安倍晋三政権の暴走にストップをかけるとともに、公約実現へ全力を尽くす決意です。
「与党圧勝」の虚構
今回の総選挙で、日本共産党は比例代表で議席を倍以上に伸ばすとともに、小選挙区でも18年ぶりに党議席を獲得できました。暴走を重ねた安倍政権に最もきびしく対決するとともに、経済でも安保・外交でも対案を掲げた日本共産党への国民の共感の広がりと期待の高まりを示すものです。マスメディアの出口調査で「無党派層」のなかで党支持率が伸びたことからも明らかです。
安倍政権与党の自民・公明両党が3分の2以上の326議席を得たことで一部で「自公圧勝」と報じられていますが、実態はまったく異なります。自民党の今回の議席数は前回2年前の総選挙を下回りました。戦後最低の投票率のもとで全有権者数に占める与党の得票率は3割にもなりません。大政党に有利な小選挙区制によってつくられた「虚構の多数」であることは明白です。
もともと安倍首相が今回突然の衆院解散・総選挙に打って出たのは、“いまのうちに選挙をしないとボロが出る”という身勝手な打算によるものです。4月からの消費税増税がもたらした「増税不況」、格差を拡大した経済政策「アベノミクス」の行き詰まり、「日本を海外で戦争する国」にするための集団的自衛権行使容認の閣議決定の強行、原発再稼働などの暴走によって引き起こされた国民との矛盾は何一つ解消されていません。
安倍首相が選挙後の記者会見で「この道しかない」との訴えが国民に支持されたかのように主張したのは絶対に許されません。
首相は「アベノミクス」を続ければ、どこへ行き着くのかも国民に語ることができませんでした。米軍新基地建設を押し付けておきながら、安倍首相が一度も遊説にすら入れなかった沖縄県の四つの小選挙区で自民党候補が「全敗」したことは、安倍政権の基盤の「もろさ」を象徴しています。
民意に逆らう政治に未来はありません。安倍首相の暴走を阻止する国民のたたかいがいよいよ重要となっています。
新たな期待と注目のなか
昨年の都議選、参院選に続く今回の総選挙で日本共産党が大きく議席を伸ばしたことは、自民党と日本共産党との「対決」の構図をさらに鮮明にしています。
自民党と対決する足場のない民主党や、安倍政権の補完勢力の維新の党が低迷するなか、国民の利益を守る立場を貫く日本共産党の存在と国会内外で果たす役割に、新たな期待と注目が集まります。
安倍政権の暴走を阻み、国民の声が届く新しい政治を実現するために、さらに力を合わせようではありませんか。