☆自衛隊の準広報紙も政府の「邦人救出議論」に苦言(武田英夫元県議のいのしし日記より転載)

☆自衛隊の準広報紙も政府の「邦人救出議論」に苦言 

先日の「赤旗」に、「自衛隊の準広報紙『朝雲』が邦人救出議論『現実味に欠ける』と

201502-pos-seiji住民の声で苦言」という記事が掲載されていましたので、さっそく知人に「朝雲」を入手してもらい、目を通しました。「朝雲寸言」というコラム欄に明確に指摘されていました。 

 「寸言子」の論点の一つは、「人質救出は極めて困難な作戦」であるということ。

米軍の特殊精鋭部隊「デルタフォース」が、周到な準備をして臨んでも「居場所を突き止められず失敗」している例を紹介し、国会での「陸上自衛隊の能力を強化し、現行法を改正すれば人質救出作戦は可能であるかのような発言は、国民に誤解を与える無責任」と厳しく指摘しています。 

「寸言子」のもう一つの論点は、自衛隊が議論している「邦人救出」は海外で発生した災害や紛争(クーデターなど)の際に、現地政府の合意を受けたうえで自衛隊が駆け付けて避難させるものであり、(日本と日本人に敵意を抱いた武装集団からの)人質救出とは全く異なるもの。そして、「寸言子」は、政府に対し、二つの救出の違いを説明し、海外における邦人救出にはおのずと限界があることを伝えねばならない、と提案しているのです。 

しかし、安倍内閣は、二つを一緒にし(邦人救出に対応できるようにすることは政府にとって当然の責務であり、法整備を行っていく」として、こうした自衛隊の意見に耳も傾けようともしないのです。 

コラムの最後に、「寸言子」は「日本旅券の表紙の裏に記された外務大臣の印が押された言葉の意味を考えてみる必要がある」と述べています。

日本旅券のその部分にはこう記されています・・「日本国民である本旅券の所持人を通路故障なく通行させ、かつ、同人に必要な保護扶助を与えられるよう関係の諸官に要請する(日本国外務大臣)」・・外国での通行の安全は、その国の「関係の諸官に要請」しており、自衛隊が武器をもって出かけていくことに本来なっていないのです。(写真は日本共産党新しいポスター)

 

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