憲法審査会で「潮目」を変えた小林節名誉教授の講演を聞いて
昨日(19日)、山口の用事を早めに済ませて、宇部まで足を延ばし、宇部憲法共同センターが開催した憲法学者の小林節・慶応大学名誉教授の講演を聞いてきました。 小林氏は6月4日の衆議院憲法審査会で「憲法学者全員が法案は違憲と主張」し、安倍内閣の戦争法案強行のプログラムを狂わせ「潮目」を変えた1人です。 実は、小林節教授は根っからの憲法改正論者。昨日の講演でも自らの「改正9条論」の話をしておられました。 その小林氏が安倍内閣に対して怒りをぶつけているのは以下の点からです。 その1.以前、安部政権が憲法改正手続きの要件を「国民の3分の2」から「2分の1」に緩めようとした時、「正々堂々と国民の3分の2の支持で憲法を改めよ。安倍総理は裏口入学を企んでいる」と厳しく批判し、その企みを断念させる先頭に立ちました。 その2.今回の「集団的自衛権」問題では、憲法を改めずに「重要な憲法解釈を一内閣が勝手に変えようとしていること」を「憲法泥棒」と厳しく批判されています。 講演を聞きながら、その一貫した論理、舌鋒の鋭さ、話の判り易さと面白さは流石でした。会場に溢れる参加者みんなが怒りと笑いに包まれていました。 最後に、「裏口入学」「憲法泥棒」に続く小林氏の名言を紹介しておきます。 「ヤクザの喧嘩」・・・「集団的自衛権というのはヤクザの抗争に参加するようなもの。アメリカという親分が喧嘩を始めたというだけで、場所が何処か、原因は何かも関係なく馳せ参じるというものだ」・・・その通り!