しんぶん赤旗」カテゴリーアーカイブ

しんぶん赤旗日刊紙「主張」

2016年6月26日(日)

主張

参院選の審判へ

平和・暮らしがかかる選挙です

参院選が公示されて最初の日曜日を迎えています。街頭で候補者の訴えを聞いたり、法定ビラなどの宣伝物をご覧になったりされた方もいるでしょう。選挙戦は各党・各候補の激しい争いです。

無題 投票は7月10日の投票日を待たなくても、期日前投票が毎日できます。平和と暮らしがかかった大事な選挙です。ぜひもれなく投票に、の訴えを届けましょう。

戦争法と憲法が大争点に

今度の参院選は、安倍晋三内閣と与党の自民、公明などが昨年、憲法違反の戦争法を強行して最初の国政選挙です。安倍政権は、中東でのアメリカ軍などの空爆の支援や、国連の活動に参加する自衛隊への「駆け付け警護」の任務追加などを参院選後に先送りしました。憲法に違反し、日本が「殺し殺される」国になる法律を、成立したからそのままというわけにはいきません。ぜひとも参院選で厳しい審判を下し、戦争法廃止に道を開こうではありませんか。

解釈による改憲だけではありません。安倍首相が公示前、選挙後の国会で改憲案の検討を進めるといいだしたのをご存じですか。国会の憲法審査会で3分の2以上の賛成で改憲案を発議するが、今はまだ中身が固まっていないから選挙では訴えないというのです。国民に「白紙委任」を迫るのか。戦争法と改憲が参院選の大争点です。 続きを読む

しんぶん赤旗日刊紙「主張」

2016年6月22日(水)

主張

参院選きょう公示

歴史の岐路、国民と力合わせて

第24回参院選がきょう公示されます(7月10日投開票)。戦争法成立を強行し、さらに明文改憲へ執念を示す安倍晋三政権の危険な動きと、それにたいする国民・市民・野党の共闘・共同がかつてなく広がるなかでの歴史的選挙です。平和・民主主義の問題でも、経済・暮らしの問題でも、国民の声に反する安倍政権の暴走をどうしても止めたいという国民の声は切実です。暴走政治ストップ、新しい政治へ転換を―。日本の命運がかかった参院選を、国民・野党と力を合わせ、未来を切り開く選挙にしていこうではありませんか。                                                                                《写真下は21日の党首討論会で発言する志位委員長(右)》2016062201_01_1党首討論会

「立憲主義の回復」に大義

「政治を変える 市民が変える」「みんなのための政治を、いま」。参院選公示前、日本共産党、民進党、社民党、生活の党の党首や市民らが立ち並び選挙勝利へ向けて共同街頭演説を行うという、これまでにない光景が全国各地で繰り広げられ、注目を集めました。

今度の参院選は、昨年9月、安倍政権が圧倒的多数の国民の声を踏みにじって戦争法成立を強行してから初めての国政選挙です。 続きを読む

しんぶん赤旗日刊紙の記事より

2016年6月17日(金)

野党統一候補必勝を

志位、小沢、安住、吉川氏ら並んで訴え

全国32の参院選1人区の野党統一候補で唯一、日本共産党公認の、たなべ健一香川予定選挙区候補を何としても勝利させようと16日、日本共産党の志位和夫委員長、民進党の安住淳国対委員長、生活の党の小沢一郎共同代表、社民党の吉川元(はじめ)政審会長は、共同街頭演説を高松市の中心街で行いました。また岡山市でも志位、安住、吉川の各氏が共同街頭演説を行い、岡山選挙区(改選数1)の黒石健太郎野党統一予定候補=民進党公認=を国会へ必ず押し上げようと訴えました。


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(写真)聴衆の声援にこたえる、(左から)小沢、志位、たなべ、安住、吉川の各氏=16日、高松市

香川 共産党公認 たなべ健一予定候補

高松市では、民進党香川県連の小川淳也代表、共産党の松原昭夫県委員長、社民党県連合の髙田良徳代表、新社会党県本部の井角(いかど)操委員長、みどり・香川の渡辺さと子代表と「市民連合@かがわ」の近藤浩二代表が勢ぞろい。雨の中、聴衆の輪がぐんぐん膨らみ、何度も盛大な拍手が起こり、野党共闘の勝利と安倍政権打倒への決意がみなぎりました。

志位氏は、たなべ氏が野党統一候補となったことについて、各党と市民に感謝を述べ、「香川の民進党の皆さんには、野党共闘のために、大胆な決断をしていただきました」と語りました。

「この場で二つの決意を申し上げたい」と志位氏。「一つは、たなべさんを野党統一候補にしていただいたからには、何としても勝利する責任があります。他の野党、市民連合と力をあわせ、たなべさん必勝のために頑張り抜きます」と述べました。

「いま一つは、全国32の1人区すべてで野党共闘の勝利をかちとるために責任を果たします」と表明。「たなべさんを野党統一候補にしていただいたことは、私たちに、全国の野党共闘で頑張る大きな力を与えてくれました」と強調し、「無所属であれ民進党公認であれ、共産党は、わが党自身の候補者として、勝つために必要なことは何でもやる。32の1人区すべてで勝ち、安倍政権を退陣に追い込もう」と気迫を込めて訴えると、「よし」の声と拍手がわき起こりました。

「共闘のあいさつができて大変光栄です」と民進・安住氏。「この1人区での共闘が2016年体制になると思う。たなべさんを代表候補として、自公に対抗できる形ができたのは歴史的。私たちも頑張ります」と連帯を表明しました。

社民・吉川氏は「私が生まれた香川は、昔から野党の共闘が盛んな土地でした。安倍政権の暴走を止めるために共闘を組むことは、香川の歴史の中でも大きな一歩です」と強調しました。

生活・小沢氏は「『4党プラス市民』の態勢は、民進党、社民党はじめ4党の努力があるが、この態勢ができたのは、共産党の志位委員長の本当に大きな決断の結果です」「たなべさんをみんなの力で国会へ」と訴えました。

たなべ予定候補は「市民と野党の結束の力をもって国会へ送ってください」と訴えました。

高松市での共同街頭演説で志位委員長は「県民の四つの願いをたなべさんに託してください」と呼びかけ、(1)安保法制=戦争法を廃止し、平和な日本をつくる(2)「アベノミクス」をやめて、国民の暮らしを応援する経済政策に切り替える(3)「国会決議」に反する環太平洋連携協定(TPP)合意を認めない(4)安倍政権のもとでの憲法改悪は絶対に許さない―ことで野党が結束していると訴えました。

声援をおくっていた女性(61)は「野党共闘が本当にできたんだと実感した」と笑顔を見せました。「(野党が)違いを超えてまとまったことはすごい。もっとすごいのは市民も共にたたかっていること。一人ひとりのわたしたちの声が国を動かす力になるはず。たなべさんをみんなで国会に押し上げて、戦争法廃止を実現してほしい」と話しました。

岡山 民進党公認 黒石健太郎予定候補

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(写真)聴衆の声援にこたえる(左から)宮本、石井、吉川、志位、黒石、安住、武本、柚木の各氏=16日、岡山市

岡山市でも通行人が次々に足を止め、最後まで真剣に耳を傾ける聴衆がデッキや歩道にずらりと並びました。

黒石予定候補は「私たちは、日本の民主主義と立憲主義を守り抜くために、参院選で絶対に勝たなければならない」と力を込めました。

「実は、長いことやっていますが、国政選挙で他の党の公認候補者を応援するのは今回が初めてです」と語った志位氏に、聴衆は笑顔で拍手を送りました。志位氏は、安保法制=戦争法の危険性を告発し、廃止を訴えるとともに、「これを放置したら日本は無法国家になってしまいます。安倍政権はどうしても倒さなければなりません」と力説。野党が「共通政策」に掲げる政策を紹介して「政治を変える願いを黒石さんに託してください」と呼びかけました。

安住氏は、集団的自衛権行使容認について「法治国家のやることではない」と批判。「野党共闘は人を大切にする経済を成り立たせていこうと一致している」と強調しました。

宣伝カーの上には、民進党の柚木道義衆院議員、共産党の石井ひとみ県委員長、社民党県連合の武本恒夫幹事長、「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求めるおかやまいっぽんの会」の宮本龍門共同代表が並びました。

2016参議院選挙政策を発表

2016参議院選挙政策を発表
6月9日、志位和夫委員長が参議院選挙政策を会見で発表、記者の質問に答えました。
◆力あわせ、未来ひらく――日本共産党 参議院議員選挙政策
http://www.jcp.or.jp/web_policy/2016/…

◆「消費税にたよらない別の道」――日本共産党の財源提案
http://www.jcp.or.jp/web_policy/2016/…

しんぶん赤旗日刊紙「主張」

2016年6月9日(木)

主張

「アベノミクス」加速

経済の破綻が激化するだけだ

安倍晋三首相(自民党総裁)が今度の参院選挙を「アベノミクスを前進させるか後退させるかを決める選挙だ」と繰り返し、選挙無題に勝って「アベノミクスのエンジンをふかす」「完全遂行を」などと主張しています。安倍政権の経済政策「アベノミクス」が破綻し、来年4月に予定した消費税増税もさらに2年半延期しなければならなくなった経済失政をごまかすためなのは明らかですが、破綻が明らかな「アベノミクス」を加速すればそれこそ日本経済が壊れてしまいます。安倍政権に厳しい審判を下し「アベノミクス」から転換することが参院選の焦点です。

経済失政はごまかせない

安倍首相は消費税の増税延期は世界経済の不安が高まったからだと失政をごまかし、有効求人倍率など都合のよい数字だけを持ち出して「アベノミクス」は成果を上げているなどと主張しています。しかし暮らしの実態に照らせば国民は「アベノミクス」の効果を実感しておらず、消費にも雇用にも不安を募らせているのは明白です。

マスメディアの世論調査でも、消費税増税の延期を評価する人が大半でも、世界経済が「リスクに直面している」からという首相の説明に「納得しない」が「朝日」の調査で58%に上り、安倍政権の経済政策を評価しないという人は「読売」の調査でも44%と、評価すると同数になっています。共同通信の調査では「アベノミクス」を「見直すべきだ」と「完全に方向転換すべきだ」が合わせて6割近くに上ります。 続きを読む

しんぶん赤旗日刊紙の記事より

0604DSC_7198-22016年6月4日(土)

香川の自治労・平和労組会議と

たなべ統一予定候補が政策協定

参院選

日本共産党の、たなべ健一参院香川選挙区野党統一予定候補は3日、自治労県本部、県平和労組会議との間で「立憲主義に基づき、安保関連法廃止、護憲の立場をとる」ことなどを盛り込んだ政策協定を、それぞれ結びました。

自治労香川県本部との協定は、▽公務員の労働条件の維持・向上が図れるよう努める▽真の地方分権の推進、公共サービスの充実に向け、最大限の努力を行う▽社会保障制度・労働者福祉の向上を目指す―などです。

県平和労組会議とは、▽原子力エネルギーの廃止をめざし、再生可能なエネルギーを積極的に推進する▽労働者保護ルールの堅持と非正規雇用労働者、派遣労働者の正社員化への道筋を確立する▽新自由主義政策によって広がった格差の是正―で協定しました。


36-tanabeたなべ健一予定候補(写真)は、全国32の参院選選挙区1人区すべてで野党共闘が成立し、特にこの中で唯一日本共産党公認の予定候補者です。たなべ氏は倉敷市玉島出身の方です。私はご両親を良く知っています。特に来年1月の倉敷市議選の予定候補者になられているお母さん(田辺牧美さん)とは、私が倉敷医療生協に勤務していた時、同生協の大先輩で、大変お世話になった方です。7月の参院選、来年1月の倉敷市議選で親子ともども当選を勝ち取ってほしいものです・・・・・。

しんぶん赤旗日刊紙「主張」

2016年6月2日(木)

主張

国会閉幕、参院選へ

野党共闘成功、党躍進へ全力

無題通常国会が幕を閉じ、政治の焦点は7月の参院選に移りました。昨年秋、戦争法を強行した安倍晋三政権は、改憲姿勢を強めるなど危険な暴走を加速しています。経済政策では「アベノミクス」の破綻で暮らしを危機にさらしておきながら、反省はまったくありません。安倍政権にもはや政治のかじ取りは任せられません。参院選で、安倍政権を支える自民、公明の両党、おおさか維新など補完勢力を少数に追い込み、32の1人区での野党共闘の成功、比例代表・複数区での日本共産党の躍進に全力をあげようではありませんか。

32の全1人区で野党統一

今度の参院選で、日本共産党、民進党、社民党、生活の党の野党4党は、改選定数1を争う全32選挙区で候補者を一本化し、野党統一候補でたたかうことを決めました。これは、安保法制(戦争法)廃止と集団的自衛権行使容認の閣議決定撤回を共通の目標にする、安倍政権の打倒をめざす、国政選挙でのできる限りの協力―などを確認した今年2月の野党党首合意を土台に実現したものです。

時の政権を打倒することを正面に掲げ、野党が全国規模で選挙協力をして国政選挙をたたかうということは、日本の戦後政治史でもかつてなかったことです。これを後押ししたのは、昨年から全国津々浦々で巻き起こった戦争法反対の国民・市民の運動の力です。 続きを読む

しんぶん赤旗日刊紙「主張」

2016年6月1日(水)

主張

安倍内閣不信任案

失政の責任を明確にすべきだ

通常国会の会期切れの6月1日が迫り、安倍晋三首相が来年4月からの消費税増税の再見送りを表明する中で、日本共産党、無題民進党、社民党、生活の党の野党4党が、安倍内閣不信任決議案を国会へ提出しました。憲法違反の戦争法の強行と立憲主義の破壊をはじめ、数々の暴走と経済政策の行き詰まりに照らせば、安倍内閣が信任できず、退陣に値するのは明らかです。安倍政権は数の力で不信任決議を封じ込め、居座りを続けるのではなく、自らの失政の責任を明らかにして総辞職すべきです。

「アベノミクス」は総破綻

安倍政権は昨年の国会で強行した戦争法について成立後もていねいに説明するという約束に反して、野党がそろって要求した臨時国会の開催にも応じず今年3月に施行を強行、今国会で野党が提出した廃止法案の審議にも応じず、「戦争する国」への道をひた走っています。安倍首相は憲法を乱暴に踏みにじる「解釈改憲」だけでなく、憲法9条などの「明文改憲」に乗り出すことを公言し始めました。憲法を踏みにじる安倍政権に、政権担当の資格がないのは明らかです。国会決議に違反した環太平洋連携協定(TPP)の強行などとともに、野党と国民から不信任を突き付けられるのは当然です。

この3年半の安倍政治でなにより深刻なのは、経済運営の行き詰まりです。安倍首相は政権発足以来、日本経済の「再生」を最優先させると「アベノミクス」と呼ぶ経済政策に取り組んできました。円安や減税で大企業のもうけを増やせば家計や消費も潤うという「トリクルダウン」(滴り落ち)の筋書きでしたが、今やその破綻は明らかです。大企業の大もうけはため込みに回るだけで、賃金にも雇用にも回っていません。勤労者の実質賃金は5年連続のマイナスです。家計の消費支出は4月も前年同月比実質0・4%の減少です。経済の6割を占める消費が回復しなければ、経済は再生しません。 続きを読む

しんぶん赤旗日刊紙「主張」

2016年5月29日(日)

主張

オバマ氏広島訪問

核なき世界へ具体的行動こそ

伊勢志摩サミット(主要国首脳会議)に出席したオバマ米大統領が、アメリカ大統領として初めて被爆地・広島市の平和記念公園無題を訪問しました。史上初めて人類に対する核兵器が広島と長崎に使われた惨禍から71年、原爆を投下した核超大国の現職大統領が、爆心地の公園に足を運び、被爆者らを前に、「核兵器なき世界を追求」すると演説したことは、歴史的な一歩です。この決意を生かすためには、核兵器禁止条約の国際交渉に踏み出すなど、核兵器廃絶の実現へ向けて具体的な行動へすすむことが強く求められます。

被爆者の願いにもこたえ

オバマ大統領の演説は、広島で犠牲になった10万人以上の日本人、数千人の朝鮮半島出身の人々、米国人捕虜らへの追悼から始まりました。想定されていた「数分」ではなく17分間の演説で、「核兵器の備蓄がある国は、恐怖の論理から抜け出す勇気を持ち、核兵器なき世界を追求しなければならない」「広島と長崎が核戦争の夜明けとしてではなく、私たち自身の道義的な目覚めの始まりとして知られる未来だ」などと語りました。演説前後、原爆資料館などを見学し、被爆者とも言葉を交わしました。

オバマ大統領の平和記念公園滞在は1時間足らずでしたが、「『核兵器を使用したことがある唯一の核保有国』の大統領として、筆舌に尽くせない生き地獄を体験した被爆者の話を聞き、被爆の実相、被爆資料などに直接触れること」(日本原水爆被害者団体協議会の要望書)を何度も求めた被爆者の願いを反映したものといえます。 続きを読む

しんぶん赤旗日刊紙「主張」

2016052715_03_1沖縄の怒り

                                                      (写真)緊急集会でアピールする女性たち=26日参院議員会館

2016年5月27日(金)

主張

安倍・オバマ会談

沖縄の怒りがまだ分からぬか

伊勢志摩サミット(主要国首脳会議)開幕前に安倍晋三首相とオバマ米大統領による日米首脳会談が開かれました。最大の焦点は、沖縄で起きた米軍属で元海兵隊員による「女性遺体遺棄事件」でした。首相は大統領に「実効的な再発防止策など厳正な対応」を求めました。しかし、首脳会談前に翁長雄志沖縄県知事が求めていた日米地位協定の改定や、米軍基地の大幅縮小などについて、首相は全く言及しませんでした。さらに名護市辺野古の米軍新基地建設を表明し、「県民の気持ちに寄り添う」(首相)どころか逆なでする姿勢まで示したことは許されません。

事件の背景に地位協定も

「大変残念だ。県民は納得しない」。翁長知事は怒りの表情で首脳会談の感想を述べました。

翁長知事は、首脳会談前に首相と会談(23日)し、「『綱紀粛正』『徹底した再発防止』などというのはこの数十年、何百回も聞かされたが、現状は全く何も変わらない」と批判していました。しかし、首相は首脳会談でも「再発防止」を求めるだけで、知事の要求に応えませんでした。

今回の事件を含め、なぜこういう事態が繰り返されるのか。 続きを読む