きょう19日午前9時から井原市芳井町生涯学習センターを中心に「平成24年度 河川決壊を想定した避難訓練」が行われました。訓練は「大雨洪水警報」が井原市内に発表され、小田川と宇戸川合流点付近で決壊のおそれがあり、「佐原」「与井」地区で危険性が高まったという想定で、小田川流域の佐原、与井を中心に芳井地区を訓練対象に約230人が参加し行われました。佐原、与井の避難者が避難勧告を受け一時集合場所の大正公園に集合し、避難場所(生涯学習センター)へ避難し、各種の受付をした。 避難場所のセンターでは、体験コーナー(救急法・非常食試食・避難所(間仕切り)体験・NTT(安否確認)伝言ダイヤル・防災啓発ビデオ・)が設置されており、6グループに分け体験していました。センター内には防災グッズ、備蓄品の展示や他地区の避難訓練の写真展示なども行われていました。 11時からは岡山県危機管理課の近藤理恵主幹と田原昭彦惨事の講演(田原氏の話は示唆に富んだ内容で、大変参考になりました。)があり12時前にすべてのスケジュールを終えました。 佐原、与井の避難者が避難場所到着後「意見交換」を行いました。私は与井の意見交換の様子を見ましたが、参加者から訓練の方法や手段、目的などについて、大変厳しい意見や要望が出されていました。これらの意見・要望を100%掌握し、次年度の訓練に生かしてほしいものだと痛感しました。関係者の話では、来年度は旧井原市内での訓練になるそうです。写真は一時避難場所の大正公園の下手の橋を渡って避難場所(生涯学習センター)へ避難する避難者。
写真説明:左から蘇生法・担架づくり・ビデオ鑑賞・与井地区の意見交換・避難者受付・防災グッズ・備蓄品・写真展示・伝言ダイヤル・講演している田原氏
尚、平成23年6月議会の一般質問で私が「井原市でも大洪水を想定し市民の命を守るという観点から、大規模な避難訓練をやる必要があると思います。市長、こういう訓練を行政が中心になって行ってはどうでしょうか。」と市長の考えを質しました。その結果、同年9月議会で、災害対策に関する同僚議員の質問の中で「来年度(平成24年度)から新たに小田川の決壊を想定した避難訓練を、市民との協働により実施したいと考えております。」と訓練実施の考えを明らかにし、きょう井原市で始めて、小田川決壊を想定した避難訓練が実施されました。