下記のメールが届きましたので転載します。全国では9人目の共産党員首長の誕生ということになります。
*新聞報道から
(1) 読売新聞 「朝日町長に脇氏が初当選」
朝日町長選は16日、投開票が行われ、新人で前共産党町議の脇四計夫氏(69)(無所属)が、現職の魚津龍一氏(63)(6期、無所属=自民、公明、国民推薦)を1170票差で破って初当選し、県内唯一の共産系首長が誕生した。
24年間に及ぶ魚津町政の是非が争点となり、脇氏は魚津氏の多選や強引な町政運営を徹底して批判した。
投票率は75・76%と、過去最低だった前々回(2002年5月)の77・
16%をさらに下回った。
午後9時40分頃、同町境の脇氏の事務所では、開票結果をひっそりと待っていた十数人に当確の報が入ると、一転、騒然となり、次々と関係者が詰めかけた、脇氏は数分後に事務所に現れ、涙を浮かべながら支援者らと握手。「町民の声そのものが私の公約。朝日町を変えてほしいという町民の大きなエネルギーが結果につながった」と声を震わせながら語り、万歳を三唱した。報道陣には「まずは町民としっかり対話し、有権者の声を受け止めていきたい」と語った。魚津、黒部両市長や入善町長らが次々と祝福に駆けつけた。
今回町長選は、1月に「7選を目指し出馬する」と立候補を表明した現職の魚津氏に対抗馬の動きがなく、当初は4年前の前回と同様、無投票当選が有力視された。しかし、告示約3週間前に脇氏が立候補を表明したことで、選挙戦に突入。脇氏は共産党などで作る「朝日町を明るくする会」を支持母体に草の根運動を展開。自民、公明、国民新の推薦を受けて盤石な組織力を誇る魚津氏に挑む構図となった。
脇氏は「町民の声が反映される町政運営」を公約に、児童館施設などの学童保育の充実や、町長給与の3割カットなどを訴えた。一方、魚津氏は、朝日中校舎建て替えの早期完成や北陸新幹線開業をにらんだインフラ整備などを主張したが、多選の弊害を指摘する声をかわすことができなかった。
(2) 産経新聞 「 町長に共産党員の脇氏 富山・朝日」
任期満了に伴う富山県朝日町長選が16日行われ、即日開票の結果、共産党員の脇四計夫(しげお)氏(69)=無新=が、自民、公明、国民新党が推薦する魚津龍一氏(63)=無現=の7選を阻み、初当選した。
得票数は▽脇四計夫氏=5067票 ▽魚津龍一氏=3897票。 町選挙管理委員会によると、当日の有権者数は12095。投票者数は9163で投票率は75・76%。平成14年10月の前回選挙77・16%を下回った。
共産党中央委員会によると、共産党員の首長は脇氏を入れて9人という。脇氏は三重県南伊勢町出身。富山地方法務局魚津支局長を経て、現在は司法書士となっている。平成14年の町議選に当選し、町議2期目の途中、無所属で出馬していた。
(3) 富山新聞 「朝日町長選、脇氏が初当選 7選目指した現職の魚津氏に1170票差」
任期満了に伴う朝日町長選は16日、投票が行われた。即日開票の結果、新人の脇四計夫氏(69)=無所属、境=が5067票を獲得し、現職の魚津龍一氏(63)=無所属、6期、道下=に1170票差をつけて初当選した。脇氏の任期は6月13日から4年間。投票率は75・76%で、2002年の77・16%を下回り、過去最低となった。
脇氏は、朝日町境の自宅に設けた選挙事務所で支持者から祝福を受け、「明るく風通しのいい町政に変えるために頑張りたい」と決意を述べた。
脇氏は4月、共産党などが参加する「朝日町を明るくする会」の要請を受けて出馬表明した。五箇庄小の統合見直しや、あさひ総合病院の医師・看護師増員を訴え、草の根運動を展開して幅広い支持を集めた。
魚津氏は1月に出馬表明し、自民、公明、国民新の各党や、みな穂農協、町商工政治連盟など40団体の推薦を受けて6期24年の実績を強調したが、票を伸ばせなかった。
脇氏への当選証書付与式は17日午後2時から、町役場で行われる。
●脇 四計夫氏(わき・しげお) 三重短大卒。富山地方法務局魚津支局長を経て1998年の朝日町長選に初出馬し、落選。2002年8月から共産党町議として2期務めた。朝日町境1476の1。