しんぶん赤旗」カテゴリーアーカイブ

しんぶん赤旗「主張」 消費税増税の影響 絶対に許せない“想定外”

  01 日本共産党4つの旗1 民主党政権が13兆円の消費税大増税に向かって暴走しています。

 世界経済危機が深刻化し、東日本大震災の復旧・復興は遅々として進まず、暮らしと経済の先行きへの不安も高まっています。それにもかかわらず、野田佳彦首相は「先送りできない」の一点張りで、消費税を10%に増税する法案を強行しようとしています。

 無謀な増税論の背景には、消費税増税が経済に及ぼす破壊的影響を過小評価し、“想定外”に追いやる無責任な姿勢があります。

歴史に刻まれた謝罪

 首相は1997年の3%から5%への消費税増税の影響をことさら小さく見せて、今回の増税も経済に大きな影響を与えないかのように描こうとしています。 続きを読む

しんぶん赤旗「主張」 「赤旗」創刊84周年 タブーなく真実と希望届けて

  01 日本共産党4つの旗 「しんぶん赤旗」はきょう、1928年2月1日の創刊から84周年を迎えました。日ごろのご愛読とご協力に感謝申し上げます。

 政治の激動のなかで、日本共産党と「しんぶん赤旗」が果たす役割の大きさに、日々身の引き締まる思いです。今年は日本共産党の創立90周年でもあります。「『しんぶん赤旗』を読んで世の中がわかった」「生きる勇気がわいた」といっていただけるように、真実を伝え、希望と勇気を届ける新聞として、力を尽くす決意です。

「国民の苦難あるところ」

 「しんぶん赤旗」(当時は「赤旗(せっき)」)は、戦前の野蛮な天皇制政府のもと命がけで活動した、日本共産党の機関紙として創刊されました。 続きを読む

しんぶん赤旗 きょうのコラム「潮流」

   01 日本共産党4つの旗5   「いまや自民党以上に自民党的政権といっても過言ではありません」。日本共産党の志位委員長は、きのうの代表質問で、野田政権をこう評しました▼なるほど、財界やアメリカのいい分を受け売りして忠勤に励む姿は、目にあまります。政権をとったときの09年総選挙の公約をゆがめて平気なのも、受け売り政治に突きすすむためでしょう▼志位さんに対し、首相が答えました。消費税増税は公約違反ではない。民主党は、任期中は増税しない、増税するときは信を問う、といっていたのだ―。しかし、そんな話は09年政権公約にありません 続きを読む

しんぶん赤旗「主張」 野田首相施政方針演説 大義のない「暴走」は許さない

  01 日本共産党4つの旗4野田佳彦首相の施政方針演説を聞きました。首相の国会演説は昨年の2回の所信表明演説に続くものですが、政治の基本方針というべき施政方針演説は初めてです。

 中身は平板で政治哲学も含蓄ある表現もありません。ただただ、震災復興と原発問題、社会保障と税の「一体改革」、環太平洋連携協定(TPP)への参加交渉、米軍普天間基地の「県内移設」などの課題を並べただけです。国民の不信にこたえる姿勢はなく、具体的な説明もありません。自民党へのすりよりだけが鮮明な、問答無用の「暴走」です。大義のない「暴走」の、巻き添えはごめんです。

国民の不安は眼中にない

 首相は就任直後昨年9月の所信表明演説では「正心誠意」国民の声に耳を傾け重責を果たすといいました。10月の2度目の演説では政治家としての「覚悟と器量」が問われていると強調しました。 続きを読む

しんぶん赤旗「主張」 小沢氏被告質問 解明すべき疑惑は深まった

  01 日本共産党4つの旗3 政治資金規正法に違反した、収支報告書の虚偽記載の罪で強制起訴された小沢一郎民主党元代表に対する被告人質問が、2日間にわたって東京地裁で行われました。土地購入にあてた4億円もの資金の出所についても、虚偽記載での秘書との「共謀」についても、小沢氏の口から国民が納得できる説明はありませんでした。

 小沢氏は事件について一度も国会で説明せず、裁判で事実を明らかにすると主張してきました。裁判でも真実が明らかにされないなら、国会で真実を語る責任を果たすことがいよいよ求められます。

市民参加で起訴された

 小沢氏は、小沢氏の資金管理団体「陸山会」の虚偽の収支報告書を作成した3人の元秘書が東京地検特捜部によって逮捕・起訴されたのとは別に、市民が参加する検察審査会によって2回にわたって起訴すべきと議決され、強制起訴されたものです。 続きを読む

しんぶん赤旗「主張」 首相年頭会見 消費税増税に「大義」はない

 01 日本共産党4つの旗2 昨年の年末ぎりぎりに民主党内の異論も押し切って消費税増税を決め、年明け早々、政府・与党で「社会保障・税・一体改革素案」を決定しようとしている野田佳彦首相が、年頭の記者会見(4日)で、消費税増税実現への異常な決意を浮き彫りにしました。消費税増税は「大義」であり、「ネバー(決して)、ネバー、ネバー、ネバーギブアップ(あきらめない)」で、実行していくというのです。

 消費税増税が「大義」だなどというのはとんでもないごまかしです。公約に照らしても、財政と税制のあり方に照らしても、消費税増税は許されません。

選挙公約に違反して

 消費税増税は、自民・公明の政権でも、民主党の政権でも、選挙のたびに大争点になってきた国政上の大問題です。民主党は2009年に自公政権から交代した際、総選挙の「マニフェスト(政権公約)」に消費税増税は掲げず、衆院議員の任期中は消費税を増税しないと主張しました。 続きを読む

しんぶん赤旗日刊紙の「主張」 沖縄「復帰40年」 基地撤去の県民の声に応えよ

 01 日本共産党4つの旗1 沖縄の米軍普天間基地を「移設」するために名護市辺野古に新基地を建設する、日米両政府の企てを許さないたたかいは、環境影響調査(アセスメント)評価書の提出をめぐる防衛省と沖縄県民のせめぎ合いが続くなかで、新年を迎えました。

 沖縄はことし1972年の本土復帰から40年を迎えます。日本の総面積のわずか0・6%しかない沖縄にいまも米軍基地の74%が集中し、普天間基地や嘉手納基地をはじめ米軍専用基地が33も置かれたままです。県民が「基地をなくせ」と要求し、反対のたたかいを前進させているのは当然です。

県民の不屈のたたかい

 日米軍事同盟のもとでアメリカが日本国中に基地網をはりめぐらし、とりわけ沖縄を異常な「基地の島」にしたのは、世界を軍事力で支配するアメリカの戦略のためです。 続きを読む

しんぶん赤旗日刊紙の「主張」 歴史的岐路に立ち向かう決意

2012年の年頭に

歴史的岐路に立ち向かう決意

 2012年の幕開けです。

  01 日本共産党4つの旗 東日本大震災の被災者のことを考えれば、「おめでとう」とばかりいってはおれませんが、世界も日本も激動のさなかです。世界では大きな選挙が相次ぐ「スーパーイヤー」です。日本でも民主党政権への批判が極限に達し、政局が不安定を増すなか、衆院の解散・総選挙も取りざたされています。歴史的な岐路に立つ日本の政治を国民の希望ある方向に切り開く年にすることが、願いであり決意です。

「二大政党づくり」の破綻

 民主党政権に交代してから約2年半、日本の政治はどう変わったか、いま何が起きているのか―。

 民主党政権は、鳩山由紀夫、菅直人、野田佳彦と3人の首相が次々と登場するなかで、2009年の政権交代にあたって掲げた、沖縄・米軍普天間基地の「国外・県外」への移設や、消費税は増税しないなどの公約を、ことごとく反故(ほご)にしました。 続きを読む

しんぶん赤旗日刊紙の市田忠義書記局長の談話

大増税阻止へ全力

市田氏談話

 日本共産党の市田忠義書記局長は30日、政府が消費税増税案を決定したことについて、談話を発表しました。
 01 日本共産党4つの旗4

 本日、政府は、消費税率を2014年4月に8%、2015年10月に10%に引き上げるという増税案を決定した。これは、“無駄を削れば財源はある”という民主党の財源公約を完全に投げ捨て、自らが拡大した浪費のつけを国民におしつけるものであり、断じて許されない。 続きを読む

しんぶん赤旗日刊紙「主張」 アセス評価書搬入/この“朝駆け”は非道極まる

 01 日本共産党4つの旗3 沖縄県民が熟睡している真冬の未明4時すぎに、閉庁して警備員しかいない県庁庁舎へ、環境影響調査(アセスメント)評価書の入った段ボール箱を、多数の防衛省職員で一気に運び込む―この“朝駆け”は非道が過ぎます。

 ことは米軍普天間基地の「移設」を理由に、名護市辺野古へ新基地を建設するための事前の手続きです。県民は圧倒的に反対しています。ただでさえ米軍基地が集中する沖縄へ新しい基地を押し付けているのに、政府・防衛省には県民の痛みがまったくわかっていません。評価書提出は撤回し、新基地建設は白紙にすべきです。

県民の痛みがわからない

 だいたい、アメリカに「見るべき進展」を求められ、「年内提出」を約束したからといって、アセス評価書を年末ぎりぎりになって提出しようとすること自体、異常です。しかも防衛省職員が直接届けるのではなく宅配便を使って届ける姑息(こそく)なやり方をとって抗議され、今度は仕事納めの28日未明に暗闇にまぎれて庁舎に搬入するなど、許されることではありません。 続きを読む