東日本大震災2年
被災者と心通わせ支援強めよ
すさまじい地震と津波、世界最悪レベルの原発事故が重なった未曽有の「複合災害」は、いまなお被災地に深いツメあとを残しています。しかも復興への足取りの遅れが被災者をいらだたせます。再起に向けて懸命に生きる被災者に、いまこそ政治が寄り添い、希望を示す支援を強めるときです。
「期限切る」は実態無視
2年前の11日午後2時46分、日本の観測史上最大のマグニチュード9・0の大地震が東日本の広い地域で激しい揺れを引き起こし、巨大津波が沿岸部を容赦なくのみ込みました。死者約1万6千人、行方不明者約2700人にのぼる大惨事の始まりです。ほぼ同時に東京電力福島第1原発で制御不能の事態が発生しました。犠牲者は東北3県を中心に北海道や神奈川県まで12都道県に及びました。 続きを読む