沖縄県民が熟睡している真冬の未明4時すぎに、閉庁して警備員しかいない県庁庁舎へ、環境影響調査(アセスメント)評価書の入った段ボール箱を、多数の防衛省職員で一気に運び込む―この“朝駆け”は非道が過ぎます。
ことは米軍普天間基地の「移設」を理由に、名護市辺野古へ新基地を建設するための事前の手続きです。県民は圧倒的に反対しています。ただでさえ米軍基地が集中する沖縄へ新しい基地を押し付けているのに、政府・防衛省には県民の痛みがまったくわかっていません。評価書提出は撤回し、新基地建設は白紙にすべきです。
県民の痛みがわからない
だいたい、アメリカに「見るべき進展」を求められ、「年内提出」を約束したからといって、アセス評価書を年末ぎりぎりになって提出しようとすること自体、異常です。しかも防衛省職員が直接届けるのではなく宅配便を使って届ける姑息(こそく)なやり方をとって抗議され、今度は仕事納めの28日未明に暗闇にまぎれて庁舎に搬入するなど、許されることではありません。 続きを読む