日別アーカイブ: 2012/12/4 火曜日

しんぶん赤旗「主張」

総選挙公示へ  政党の値打ち見定めてこそ

8db55280019c2b2d1e7320444858ed71総選挙がきょう公示されます。

 3年3カ月前に自民党から民主党に政権交代して初めての総選挙です。沖縄の米軍普天間基地の「たらい回し」や消費税増税の強行など相次ぐ公約違反に、民主党には裏切られた、だが自民党には戻したくない、“新党”の中身はよくわからない―こんな気持ちが渦巻いているのではないでしょうか。

 昨年3月の東日本大震災いらい初めての全国的な国政選挙です。消費税増税の是非、環太平洋連携協定(TPP)への参加、震災復興や原発問題、憲法改悪の動きなど、課題は山積しています。政治の流れを変える絶好の機会です。

政党乱立の様相のなか

 衆院の解散から総選挙までの短い期間にもいくつもの政党ができたり消えたりし、総選挙は12もの政党で争われることになりました。激しい離合集散は、「二大政党づくり」の破綻を象徴しています。総選挙は1選挙区で1人の議員を選ぶ小選挙区選挙と、政党名で投票する全国11ブロックの比例代表選挙があります。政党の値打ちを見定めることがとりわけ重要です。

 消費税、TPP、原発、憲法など総選挙の焦点となる問題で各党の違いは鮮明になっています。民主党や自民党は消費税の増税法を強行し、TPPにも前のめりです。日本共産党は消費税増税やTPP参加に反対をつらぬき、原発問題でも「即時ゼロ」を掲げる唯一の党です。肝心なのは、その根本に日本の未来を切り開くしっかりした綱領の立場があることです。 続きを読む