昨年の年末ぎりぎりに民主党内の異論も押し切って消費税増税を決め、年明け早々、政府・与党で「社会保障・税・一体改革素案」を決定しようとしている野田佳彦首相が、年頭の記者会見(4日)で、消費税増税実現への異常な決意を浮き彫りにしました。消費税増税は「大義」であり、「ネバー(決して)、ネバー、ネバー、ネバーギブアップ(あきらめない)」で、実行していくというのです。
消費税増税が「大義」だなどというのはとんでもないごまかしです。公約に照らしても、財政と税制のあり方に照らしても、消費税増税は許されません。
選挙公約に違反して
消費税増税は、自民・公明の政権でも、民主党の政権でも、選挙のたびに大争点になってきた国政上の大問題です。民主党は2009年に自公政権から交代した際、総選挙の「マニフェスト(政権公約)」に消費税増税は掲げず、衆院議員の任期中は消費税を増税しないと主張しました。 続きを読む